手押し台車を知るには車輪が重要

一般的に台車は、荷物をのせて運ぶ荷車です。台に車輪を付けて、押すためのハンドルが付いた構造が一般的です。中でも車輪が重要な役割を持ちます。車輪を使うことで小さな力で運ぶことができます。

車輪がないと、人が持ち上げて運ぶか、そのまま地面を引きずる形で移動するかし、結構な力を必要とします。これを軽減させたのが車輪です。

今の手押し台車は「キャスター」が使用されています。キャスターは荷台に簡単に取り付けやすいように車輪支持金具を持った車輪とのアッセンブリー製品です。このキャスターを中心に手押し台車を以下で検討します。

作業に適した台車が出来るまでの5ステップ

  1. 運搬案を考えます。
  2. キャスターを選択します。
  3. 車輪配置を決定します。
  4. 台車枠を決定します。
  5. 安全(ストッパー)を検討します。

上記の項目を2、3回繰り返し最適な台車案をまとめます。下記は各ステップの詳細となります。

台車を検討する場合、車輪がポイント

1.運搬案を考えます

1-1 どのように運びますか

手押し台車で運びます
(運搬量、台数、時間、回数等を検討)

1-2 何を運びますか

積載物品名
積載物最大総重量
積載物寸法

1-3 どこを走行しますか(全体像)

路面(平坦、少々荒れた路面)
特別条件の有無(耐熱、耐油、耐水、導電性等)

1-4 どのように載せますか

平床(等分布荷重、偏分布荷重、荷重重心)
特殊枠付(棚式、受け治具、箱枠付、ガード付など)
傷付防止(緩衝材取付)

1-5 台車で運搬する場合の条件

  1. 耐荷重は十分ですか

  2. ひとりで動かせますか

  3. 作業条件(作業量、安全、特別条件)を確認

2.台車構想具体的検討_キャスター選択

耐荷重、作業条件を考え、始動・走行抵抗の低いキャスターを選択します。

下記の各項目を2~3回繰り返し最適なキャスターを付けた台車を考えます。コストと作業条件との最適化を計るためにも十分にご検討下さい。なお、ご希望条件に矛盾等がある場合にはご相談下さい。

2-1 車輪選択(サイズ・材質)

ソリッド車輪(ゴム、ウレタン、MCナイロン等)
中荷重、重荷重
中荷重、重荷重
産業用タイヤ(空気入り、ノーパンク

2-2 車輪支持金具選択

自在金具、固定金具、ストッパー付自在及び固定金具
中荷重、重荷重
スプリング機能付金具、ステンレス金具、低床用金具等

2-3 カタログからキャスターを選ぶ

様々な作業条件に適応したキャスター

3.車輪配置の決定

台車の車輪配置決定は「旋回性」「直進性」に影響します。キャスターの自在と固定の組み合わせで各特性があらわれます。

台車の車輪配置事例

標準四輪(自在/固定各2)、自在四輪、固定四輪、天秤四輪(中心:固定2/両端:自在各1)、天秤六輪(中心:固定2/両端:自在各2)、2輪(てこ車)

台車の車輪配置

4.台車枠の決定

台車梁(形鋼)の強さ検討

台車枠サイズ、骨組み、荷台材質を決定します。

台車梁(形鋼)の強さ検討

形鋼材(等辺山形鋼、角パイプ等)の枠に、上面に鋼板を張ったものが基本台車枠になります。台車形状として主に3種類となります。

3種類の台車形状

5.台車停車時の安全について

キャスターストッパー、フットストッパー、ハンドストッパーが 台車の停車時ストッパーになります。

ハンドストッパーは、ハンドルから手を離せば自動的に車輪を押え停止状態にします。それに対して、フットストッパー、キャスターストッパーは人為的にペダル、レバーを操作し停車させます。