台車の始動抵抗について

車輪の始動抵抗で考えます

車輪の外皮に当たるタイヤ部の材質、車輪径を固定して考えると、最大荷重と始動抵抗力は右上がりに比例します。荷重が増えれば始動抵抗力の数値は大きくなります。ただタイヤ部の材質、車輪径が違うと右上がりの度合いが違ってきます。また路面状況でも異なります。コンクリート路面は鋼板上より始動抵抗値が大きくなります。タイヤ材質と始動抵抗力の関係では、ゴム車輪、ブタジェンゴム車輪、ウレタン車輪で比較した場合、硬度が高いウレタン車輪の始動抵抗値は小さくなります。なお凹凸がある路面では、ウレタン車輪より、ブタジェンゴム車輪の方が、反発力がすぐれているため、軽く動くことがあります。

車輪の始動抵抗について説明

始動抵抗力は走行抵抗力は一般的に1,4~2倍ぐらいの値となるため、台車の最大荷重を検討する場合は始動抵抗力で考える必要があります。